「オッズとアウツ」の難しさ、初級者に多い3つのリーク
「オッズとアウツ」を意識的に深掘りした初心者・初級者ほど、上達の過程が早く、躓きも少ないように見えます。
ポーカーはルールの根幹が数学とベッタリなので、一定以上の実力を目指すためには、どうしてもその部分を避けて通りづらいようです。
以下、動画の内容
〇導入
わたしは、昨年末から半年ほどの短い期間、
中級者までを対象にコーチングしていました。
その中で「初級者に多いリーク」は、
ある共通点を持っていると気付きました。
今回は、まず3つの典型的なリークを紹介して、
そのあとに「リークの共通点」を説明します。
☆ワンヒット、ドロー、の価値を低く見積もりすぎる
(そのせいで、フロップ、簡単に降り過ぎてしまう)
Kc9d4h BUvsBB ポット650
JsTs…Qを引いたらナッツ
5s4s…ワンペア+5・4の強いドロー
何%のCB(あるいはチェックレイズ)まで、
コール「できそう」に感じますか?
それぞれに、バックドアフラッシュが付くと?
CBサイズは 33%、66%、100%以上 の3択
チェックレイズは 50%、100%以上 の2択
目安となる回答
バックドアなし
JsTs…66%CB、50%レイズ
5s4s…100%CB、100%レイズ
バックドアあり
JcTc…100%CB、100%レイズ
5c4c…100%CB、100%レイズ
初級者の直感より、強烈に大きなサイズにもコールします。
とくにIPのとき、「想像よりずっと粘り強い」はずです。
この理由が「しっかりわかる」まではわりと長いですが、
「座学のための座学」動画シリーズが参考になります。
◎チェックレイズのサイズが小さ過ぎる
・33%ベット→66%レイズ
・66%ベット→50%レイズ
チェックレイズの主張は一般にかなり強いので、
十分なバリュー、それなりのフォールド、
両方が狙える「大きめのサイズ」が自然です。
「初級者が弱いドローを迷う」大きさでレイズします。
◎3ベットのサイズが小さい
2.0bb→IP…6.5bb OOP… 8.0bb
2.5bb→IP…7.0bb OOP… 9.0bb
3.0bb→IP…8.0bb OOP…10.0bb
どんな状況でも、上記より大きく3ベットします。
小さ過ぎる3ベットは、88、A5s、KTs、76s
のような「良いドロー」に楽なコールをされます。
「ドローが迷うチェックレイズ」の延長と見てください。
〇「オッズとアウツ」を研ぎ澄ます
「初級者に多いリーク」の3つに共通する原因は、
「オッズとアウツ」の理解がごく浅いことです。
以下の順番で「オッズとアウツ」を繰り返し検討すると、
やらないプレイヤーを置き去りにして上達できます。
Ⅰ~Ⅳがとくに大切で、Ⅴは意外に影響が小さいです。
Ⅰ、ベット(コール)のサイズは何割か(オッズ)
Ⅱ、アウツの何枚がナッツのドローか
Ⅲ、ナッツでないドローなら、何枚でどれくらい強いか
Ⅳ、IPなのか、OOPなのか(ポジション)
Ⅴ、スタックがどのくらい深いか(SPR)
ソルバーがなくてもある程度は検討できますが、
「範囲と数字を一目で追いやすい」利点が大きいです。